主な地球起源核種
主な自然放射性核種
自然放射性核種は、地球の誕生のときから存在するもの(地球起源核種といいます)と宇宙線の作用で生成するもの(宇宙線起源核種といいます)とがあります。
宇宙線起源核種は、現在も生成し続けられています。
主な地球起源核種
地球誕生のときに数多くの放射性核種も生まれました。
その大半は、放射線を出して安定な元素に移行しましたが、寿命の長い放射性核種が今も残って放射線を出しています。
代表的なものは下記の通りです。
名前 | 記号 | 半減期 |
---|---|---|
カリウム40 | 40K | 12.7 億年 |
ルビジウム87 | 87Rb | 475 億年 |
トリウム232 | 232Th | 140 億年 |
ウラン238 | 238U | 45.0 億年 |
主な宇宙線起源核種
地球に降り注ぐ宇宙線によって、常に放射性核種が生成されています。
これらは、固有の半減期で他の元素に変わって行きますので、環境には生成量とバランスしたほぼ一定量が存在します。
代表的なものは下記の通りです。
名前 | 記号 | 半減期 | 主な生成反応 |
---|---|---|---|
トリチウム | 3H | 12.3年 | 窒素の破砕反応 14N(n,12C)3H |
ベリリウム7 | 7Be | 53.3日 | 酸素や窒素の破砕反応 |
炭素14 | 14C | 5,730年 | 窒素の破砕反応 14N(n,p)14C |
ナトリウム22 | 22Na | 2.6年 | アルゴンの破砕反応 |