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調査研究

日本分析センターは、以下の調査研究を行っています。

β、γ、X線同時解析による迅速・高感度放射性核種分析法の開発

令和2年度「英知を結集した原子力科学技術・人材育成推進事業 課題解決型廃炉研究プログラム」に、日本分析センター、新潟大学、九州大学、大成建設株式会社、国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構、国立研究開発法人 日本原子力研究開発機構が共同で提案した課題が採択されました。
 
【採択課題名】β、γ、X線同時解析による迅速・高感度放射性核種分析法の開発
 
【研究代表者】日本分析センター 放射能分析事業部研究開発グループ 篠原 宏文
 
【参画機関】 新潟大学、九州大学、大成建設株式会社、量子科学技術研究開発機構、日本原子力研究開発機構
 
【課題概要】
燃料デブリ中分析対象中重核種40種の分析は、現在化学処理により峻別分離を行った後に、放射能分析することを想定されています。
本研究では、β、γ、X線スペクトルデータを同時に統一的に解析するスペクトル定量法を開発します。
これにより、核種分析能を大幅に改善し、峻別化学分離を不要とすることで、化学処理プロセスを大幅に軽減することを目標としており、燃料デブリやその他の放射性廃棄物の分析への適用が期待されます。
 
【制度概要】
「英知を結集した原子力科学技術・人材育成推進事業」は、国内外の英知を結集し、国内の原子力分野のみならず様々な分野の知見や経験を、機関や分野の壁を越え、国際共同研究も含めて緊密に融合・連携させることにより、福島第一原子力発電所の廃炉を始めとした原子力分野の課題解決に資する基礎的・基盤的研究や産学が連携した人材育成の取組を推進する事業です。
平成27年度より文部科学省の事業として始まりましたが、平成30年度からは日本原子力研究開発機構を対象とした補助金事業へと移行し、「共通基盤型原子力研究プログラム」、「課題解決型廃炉研究プログラム」、「国際協力型廃炉研究プログラム」「研究人材育成型廃炉研究プログラム」の4つのプログラムから構成されております。
当センターは、令和2年度の「課題解決型廃炉研究プログラム」の公募において採択されました。
応募課題数は34件(若手研究4件、一般研究30件)、採択課題数は8件(若手研究2件、一般研究6件)でした。
本プログラムの実施期間は3年以内で、本課題の3年間の総事業費は、1億1883万円(当センター分担分は9670万円)となっております。

  多重ガンマ線測定のイメージ図