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牛乳:ヨウ素131の精密測定

精密測定は、ゲルマニウム半導体検出器を用いて行われます。

ゲルマニウム半導体検出器

ゲルマニウム半導体検出器は、下の表に示すとおりNaIシンチレーションサーベイメータなどに較べて高い検出感度を持っています。

「緊急時における放射性ヨウ素測定法」におけるヨウ素131の検出下限値

(1) 精密測定の準備

試料採取容器
試料採取容器

ゲルマニウム半導体検出器に対して、試料採取容器のピーク効率(試料からの放射線の何パーセントが計測されるか)が分かっている場合は採取容器のまま測定を行います。採取容器のピーク効率が分からない場合は、ピーク効率の分かっているマリネリ容器に入れ替えて測定を行います。

マリネリ容器
マリネリ容器

マリネリ容器とは、ゲルマニウム半導体検出器のセンサー部分(エンドキャップ)がすっぽり入るようなくぼみを設けた測定容器です。

(2) 検出器への測定容器の設置

まず、検出器の汚染防止の為、外袋を新しいポリエチレン袋に交換します。
調製した測定試料を検出器のエンドキャップ上に正しくセットします。

検出器への測定容器の設置 

(3) 測定

試料の取り付け状態確認測定は10分ほど行い、測定開始時刻と測定終了時刻を記録します。

(4) 放射能濃度の算出

測定したデータを、コンピュータにより解析し、ヨウ素131のピークの計数率を求めます。求めた計数率と既に求めてある容器のピーク効率から、放射能濃度を算出します。

放射能濃度の算出