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代表的な人工放射性核種

主な人工放射性核種としては、核実験により生成され環境中へ移行した放射性核種、ならびに、原子力発電などの産業活動に起因する放射性核種があります。

核分裂により生成される放射性核種は、数100種類に及びますが、その大部分は半減期が短いか、あるいは生成量が少ないため、人間の被ばくに関与する核種は限られます。
重要な核種としては、ストロンチウム90(90Sr)、ジルコニウム95(95Zr)、ルテニウム106(106Ru)、 セシウム137(137Cs)、セリウム144(144Ce)などが挙げられます。

核分裂生成物のほかに、原子炉内で、中性子照射で生成される放射性核種があります。
代表的なものとしてコバルト60(60Co)、炭素14(14C)、トリチウム(3H)などがあります。

その他に、昔の夜光時計(226Ra、228Ra、147Pm、3H)やイオン式煙探知器(241Am)など微量の放射性物質を含む民生品、また、医療用(診断用・治療用放射性医薬品)や研究用の放射線利用施設で扱われるものなどが存在します。

なお、現在環境中に存在する人工放射性核種のほとんどは核実験に起因するものですが、 その放射能は自然放射能に比べると極めて少ないのが現状です。